私は、2016年6月9日にカナダへやって来ました。そして、2020年5月15日に政府から永住権申請資格(Invitation To Apply 通称:ITA)をもらいました。
それまでの4年はやはり長く、焦ったことは正直何度もありました。最終的には向こう(エクスプレスエントリーの足切りスコア)から降りてきてくれたというオチでの永住権申請となりました。
今回は、学校を修了後から私が永住権を取得するまでの時系列を詳しく書いていこうと思います。長いですが、必要な方はどうぞ最後までお付き合いくださいませ♡
目次
2018年:カナダで保育士1年目
就労ビザ(LMIA Work Permit)が取れたのは、2017年12月23日。その日にボーダーまで行って、学生ビザから就労ビザ(LMIA Work Permit)に切り替えました。
しかし、取れた就労ビザは1年のみで、2018年12月31日まで。(ボーダーの担当者が少しおまけで長くしてくれました。)
しかし、私の周りの保育士たちはみんな、2年の就労ビザをもらっており、そのコンサルタントにお願いした保育士たちは1年のみだったそうです。
その後、その移民コンサルタントに問い合わせしましたが、ガン無視されました。
※この時に、エクスプレスエントリーで永住権を申請する時に必要な【在職証明書】を元職場で(というか教育委員会で)作ってもらっていたので、それをそのまま永住権申請時に使いました。
それから、バンクーバーにある移民コンサルタントの口コミや評価を調べまくり、30件ほど電話やメールで問い合わせしまくった結果、出会ったのがこちらです。
2019年:カナダで保育士2年目
CanNest移民コンサルタントにお願いして、2年の就労ビザを取得できました!
…と思いきや、
予定よりも5か月短い…!!
そして、このことが後々ちょっと悲しいことになりました…。
2020年:カナダで保育士3年目
就労ビザの申請は、遅くても有効期限の4か月前にはした方がいいんです。ですから、2020年4月に再びLMIA就労ビザの申請をしました。
ところが、2020年5月15日に永住権申請資格(ITA)が得られ、急遽永住権の申請をすることに…!つまり、LMIA就労ビザと永住権のダブル申請をしました。
これ、もしパスポートの有効期限に気が付いてパスポートを更新してから就労ビザを申請していたら、この時就労ビザの延長をしなくても済んだんですよ…。CanNestさんも、もの凄い額を割引してくれましたが、それでもダブル申請は飛んでいくお金も凄い…。
2020年:永住権申請の流れ
2020年1月
1月に学歴の証明書を作成する為に、日本の大学機関などに書類作成のお願いをしました。その後、WES宛に大学からの書類を送りました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
2020年3月
WESからカナダの自宅宛てに、Completedの手紙が届きました。届いた内容をスキャンして移民コンサルタントに送りました。
3月25日に受けたIELTSが、今までで一番スコアが高かった為、コンサルタントに連絡。成績が届いたらスキャンして送りました。この時に永住権のExpress Entry(エクスプレスエントリー)のPoolに入れる為、永住権申請のコンサルをお願いしました。
2020年5月
5月15日のドローの足切りスコアが447点だった為、総合スコア449点だった私にも永住権申請資格(Invitation To Apply 通称:ITA)のメールが届きました。
申請に必要な書類は、以下9つ。
- 出生証明書:Birth Certificate…最新の戸籍謄(抄)本が必要
- 警察証明書:Police Certificate…指紋が必要
- 6か月分の銀行アカウントの証明
- 健康診断の結果
- 最新3か月分の給料明細
- 働いた年数分のT4(確定申告の際に職場からもらう書類)
- Job Offer 雇用先のサインと自分のサイン付き
- Letter of Employment 雇用先のサイン付き
- 他国での在職証明書 ※私はLMIA就労ビザ申請時に取得済
5月15日、健康診断の予約をしました。また、日本にいる両親に連絡して、戸籍謄本を作成してもらい、カナダの私の家宛に送ってもらいました。また、永住権申請に必要なプロフィールも作成しました。
5月19日、日本総領事館へ行き、警察証明書の作成を依頼しに行きました。そして、銀行に行き、私の口座情報が書かれた書類を作成してもらいました。
5月20日~21日に、雇用主にJob Offerなどの書類にサインをしてもらい、それを移民コンサルタントに送りました。
5月26日、健康診断を受けに病院へ行きました。永住権申請の為の健康診断受付のクリニックはこちらで確認できます。→https://secure.cic.gc.ca/pp-md/pp-list.aspx
私が行ったクリニックはこちら
Dr. Kim Liew Inc.
Suite 203. Oakridge Centre Medical Dental (South) Tower
650 West 41st Avenue Vancouver B.C. V5Z 2M9
身体測定、視力検査、他諸々で$150。こちらはキャッシュのみの対応。
同じエリアのLifeLabsで、血液検査と尿検査。値段は$92。Greig AssociatesでX線検査。こちらの値段は$85。両方ともカード払い可。
5月28日に健康診断の結果が返ってきて、クリニックの方からも健康診断の結果を直接政府に送ってくれました。
2020年6月
6月1日夜、出生証明書を発行する為に必要な戸籍謄本が、日本から届きました。
6月2日、出生証明書を申請する為に、日本総領事館へ。
6月16日、出生証明書を受け取りに日本総領事館へ。費用は$14(2020年6月時点)。警察証明書以外すべて揃った為、永住権申請に移り、カナダ政府にお金を払いました。
永住権を取得すればカナダに住む権利が得られるので、それを考えたら安いと思います。しかし、コンサルタント費もバカにならないので、高く感じてしまうんですよね。
ブリッジオープンワークパーミットとは
永住権申請中に、現在持っている就労ビザ(ワーホリ、LMIAワークパーミット、ポスグラビザなど)が切れてしまう申請者に限り、申請できるワークパーミット。
~ブリッジオープンワークパーミットについて~
申請対象者
- スキルドワーカーカテゴリー
- カナディアンエクスペリエンスクラス
- 各州ノミネーションプログラム
- スキルドトレードカテゴリー
- ケアギバークラス
のいずれかで申請中。
申請条件
- 申請時点でカナダに滞在している
- 現在有効な就労ビザを持っていて、その有効期限が4か月以内である
- 上記5つのカテゴリのいずれかのプログラムにおいて移民申請中のメインの申請者である
- 上記5つのカテゴリのいずれかの移民申請のアプリケーションがプレアセスメントを通過している
- オープンワークパーミット申請書類を提出している
下記のケースにあてはまる方はブリッジオープンワークパーミットを申請することはできない。
- 就労ビザなしでカナダで就労している
- すでに就労ビザが期限切れとなり、レストレーション申請をしなければならない
- 就労ビザの有効期限が4か月以上まだある方、あるいは、すでに新しいLMIAが発給されていて、そのLMIAに基づいて就労ビザを申請できる
- カナダ国外や国境で申請する
注意事項
- 移民申請の審査の方になんらかの問題のあることが明らかな場合、ブリッジオープンワークパーミットの審査は、申請者の居住地域にあるカナダ国内ローカルオフィスに移される
- ブリッジオープンワークパーミットは1年間有効、延長申請はケースバイケースで判断される
- 事前に健康診断の受診がない場合は、「チャイルドケア、学校教員、ヘルスサービスの職種は除外」「農業は除外」という条件がつく
- 各州ノミネーションプログラムにおいて移民申請中の申請者のみ、就労場所(Employment Location)がその州に限定される
- 主申請者の配偶者にはブリッジオープンワークパーミットは発給されず、ブリッジオープンワークパーミット保持者の配偶者ビザ、という扱いになる
- 主申請者の子供にはブリッジオープンワークパーミットは発給されない。子供のビザはビジターのみ
引用:ビザJPカナダより
こちらのビザの代金は$255でした。※2020年6月時点の値段
2020年7月
7月7日夕方、日本総領事館から警察証明書が届いたとメールがありました。
7月8日、日本総領事館へ警察証明書を取りに行き、CanNestのオフィスに警察証明書を出しに行きました。
7月29日、当時持っていた私の就労ビザが切れました。しかし、この就労ビザの期限が切れる前に永住権の申請をしていた為、ビザが無い状態でもカナダで滞在でき、働くことも可能な為、これまで通り過ごしていました。
2020年8月
8月6日、永住権申請に必要なバイオメトリクス認証についてのレターを受け取る。そこには「後日、サービスカナダから予約日時の連絡をします」と書かれていました。
2020年10月
10月22日、私の携帯宛に『No Caller ID』つまり非通知で電話がかかってくる。
※これがバイオメトリクス認証の予約を伝える、サービスカナダからの電話でした。なぜか非通知ですが、バイオメトリクス待ちなら、絶対に電話をとってください!
10月30日、ブリッジオープンワークパーミットの発行許可書が降り、11月12日に手元に届きました。
2020年11月
11月4日9:00に、バイオメトリクス認証を受けにダウンタウンのシンクレアセンター内『サービスカナダ』に行きました。
11月23日、カナダ移民局からCanNest移民コンサルタント宛に、『私の永住権申請を承認しました』という内容のメール(PR Confirmation)が届きました。つまり、永住権を取得できました!!
その後すぐに、そのメールに添付されていた書類と、『カナダのパスポート及び永住権のサイズ』の写真を一枚(※裏には撮影店舗、撮影日、名前、生年月日を記入)を、Vancouver IRCC宛に送りました。
2021年:PRカード取得
2021年4月27日、遂に永住権本体である、PRカードが届きました!これで、永住権取得したことになります。渡航した日から約4年と11か月、永住権申請から約半年かかりました。
まとめ
以上、永住権申請までの流れと、申請してから承認されるまでの流れをリアルタイムで更新し続けました。私自身、他の方のブログとかも見て非常に役に立ったと思ったのと、このような情報が少ないのとあって、今回記事にしてみました。
私が申請した2020年はコロナウイルスの影響もあり、もしかしたら通常とは少し違うかもしれません。また、カナダの移民制度は急に変更になることもあり、私のケースが参考にならなくなる日も来るかもしれません。
それでも、エクスプレスエントリーで永住権を申請される方のお役に、少しでも立てたならば嬉しく思います。
永住権取得は一つのゴールであり、そしてスタート地点だと思っています。共に異国の地で、一緒にがんばりましょう!!
はじめまして。現在pr申請が始まったところで、こちらのブログを何度も読ませて頂きました。
質問があるのですが、提出書類は、郵便ですか?それともオンライン提出でしょうか?
みちこさん
コメントありがとうございます!そして、何度も読んでくださりありがとうございます!!
私は、移民コンサルタントにお願いしたのでちょっとわからないのですが、オンラインでも大丈夫な気はします。政府からの書類も、私はメールで受け取ったので。
PR申請、がんばってくださいね!