カナダはもちろん日本でも話題になりました大麻(マリファナ)合法化。
日本ではマリファナ(大麻)は所持しているだけで違法となる為、日本人にとっては、マリファナ(大麻)=危険な薬物というイメージが強いのは当然ですよね。
なんて、もちろん思いましたよ、ちょっと…。
これからカナダに来られる留学生の皆さんも心配だと思いますので、今日は大麻(マリファナ)合法化の後の街中の様子などをお話していきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ♡
目次
なぜ大麻(マリファナ)合法化になったの?
2018年10月17日にカナダでは、国全体で娯楽目的での大麻(マリファナ)の所持・使用が合法化されました。2013年に国家レベルで合法化した南米ウルグアイに続き、2カ国目、そして先進7カ国(G7)では初です。
以下、今回大麻(マリファナ)合法化に至った理由を書いていきます。
子どもたちの薬物乱用を防ぐ目的
医療目的のマリファナ使用は、2001年から合法になっています。といっても、2017年の調査では、買う人の90%は娯楽使用だそうです。
大麻(マリファナ)は本当は違法だったのですが、ブラックマーケットから入手できるので、タバコやお酒よりもマリファナが手に入りやすい環境になっていたのです。
ちなみに、カナダではタバコやお酒の法律が厳しく、購入の際は必ず身分証明書の提示を求められます。未成年にタバコやお酒を売ると、売る方もかなり厳しく罰せられます。
その為、タバコやお酒はしたことないけど、マリファナはあるという未成年は多いようです。
それをカナダのジャスティン・トルドー首相が、子どもたちに対し規制を厳しくし、簡単に手に入らないようにするという理由で合法化になりました。
犯罪組織(ギャング)へのマリファナ収入源が断絶できる
大麻(マリファナ)が違法にも関わらず、マリファナ使用経験がある未成年が多いのは、犯罪組織(ギャング)やブラックマーケットが裏で売っていたという背景があるからです。
実は元ルームメイトも持っていたという話。
規制と制限の元でマリファナを販売し、莫大な税収を得るため
犯罪組織(ギャング)やブラックマーケットからの購入は、もちろん税金は払われていません。しかし、大麻(マリファナ)を合法化することで、多額の税金が支払われるというわけです。
合法化した後の、マリファナ産業は2020年までには6.5ビリオン(約5千600億円)の産業になると予想されています。
日本とカナダのマリファナ(大麻)に対する認識の違い
日本で知られるマリファナ(大麻)は、カナダではたくさんの呼び名があります。
- Cannabis(キャナビス)
- Weed(ウィード)
- Marijuana(マリワナ)
など。街中にマリファナ(大麻)のお店はたくさんあります。合法化した後、「待ってましたー!!」と言わんばかりに、あちこちにお店ができていきました(笑)。
大麻の葉のマークが描かれていたりCannabis、Weed、Marijuanaなんて書かれていたりするのでわかりやすいですが…。
日本では、マリファナ=危険な薬物というイメージが強いですよね。しかし、カナダではマリファナ(大麻)は嗜好品、リラクゼーションの一種と考える人が多いのです。
実際にマリファナ(大麻)を医療用として販売できる薬局では、学生からビジネスマンなど一般人がストレスが安らぐ、リラックスできると多くの人が利用しています。
医療用マリファナ(大麻)が普及しているカナダでは、医者が患者にマリファナ(大麻)を処方することもあります。
日本の大麻取締法について
日本では大麻の所持は違法で、大麻の使用が違法でないんですが、何故?って思ったことはありません?
私と同じように不思議に思われた方もいると思うのですが、それには、様々な理由があるようです。理由の一つとして、大麻草の栽培や利用が古くから一般に行われてきたからではないかと言われているそうです。
って思いますよね。
実は、健康食品のヘンプシードやヘンプシードオイル、七味唐辛子に入っている麻の実は、実は大麻草から取れる種なんです。神社にあるしめ縄の原材料の麻は大麻草の茎から作られています。
ここで言うマリファナ(大麻)は葉や花の部分で、大麻草の葉や花以外は古くから様々な用途で利用されている為、栽培している農家の方は微量な葉の粉末等を吸引してしまう可能性があるそうです。
その為、大麻の「使用」が違法となると、全てにおいて罰することになってしまいます。そういう経緯があって、あえて「使用」については罰則から削除したというのが理由の一つだそうです。
意外だと思うのですが、日本人と大麻(マリファナ)は昔から繋がりがあるんですね。
参考にしたサイト:大麻取締法について「所持」は違法なのに「使用」はなぜ処罰されないのか
日本で大麻の使用は合法?無罪?なぜ?
不思議な大麻取締法 所持はアウトで使用はOK…なぜ?
私たち日本人は大麻(マリファナ)に対してどうとらえたらいい?
最初にお話しますと、私は大麻(マリファナ)に対して賛成でも反対でもありません。といいますのも、カナダで保育士をしていると、医療用マリファナ(大麻)を処方されている保護者と出会うことだってありえなくないからです。
2017年の調査では90%が娯楽目的の使用となっておりますが、残り10%は医療目的ということ。また、実際に医療目的で使用されている大麻所持事件が日本でも起こっていることをご存知でしょうか?
山本正光被告は25年6月に肝臓がんが見つかり、医療機関で治療を始めたが、26年10月に余命半年~1年と宣告。医師から「打つ手はない」と言われた中、インターネットで大麻ががんの改善に有効な可能性があると知った。厚生労働省や農林水産省、法務省などに「大麻を医療目的で使うにはどうしたらよいか」と相談したが、「日本では大麻自体や大麻由来の治療薬の使用は禁止されている」と説明された。製薬会社にも「私の体を医療用大麻の臨床試験に使ってほしい」と伝えたが、「日本国内での臨床試験は不可能だ」として断られたという。
そのため大麻を自宅で栽培・使用したところ、痛みが和らいだほか、食欲が戻り抑鬱的だった気分も晴れた。また、腫瘍マーカーの数値が20分の1に減り、改善の兆候が現れたという。
山本被告は「医師も『ありえない』と驚いていた。数値が下がったことを示すカルテもある」とし、「育てた大麻は他人に販売も譲渡もしていない。現代医療に見放された中、自分の命を守るためにやむなく行った」と話した。
出典【注目の裁判】末期がん患者が最後にすがった大麻は違法か? 劇的改善の被告が「命守るため」と無罪主張 司法の判断は…(1/4ページ) – 産経ニュース
この記事を読んで、皆さんはどう思いましたか?
まとめ
大麻(マリファナ)合法化になり、娯楽目的の使用も可になったということで、街中は大麻(マリファナ)の臭いで溢れています。
私自身は大麻(マリファナ)の臭いがとても苦手で、法律で禁止されている以前に吸う気にならないのですが、医療目的で、かつその人の症状が改善するのなら、今後世界中で考えていく必要があるのかな…なんて思ったりします。
この合法化によって、子どもたちが大麻(マリファナ)乱用が防げたらよし!
ますます医療が発展していったらそれもよし!
合法化が良い方向に発展していくよう、今はただただ見守るばかりです。
ただ、私のブログを貴重な時間を使って読みに来てくださる優しい皆さんは、どうか興味本位で大麻(マリファナ)をお試しにならないでくださいね。