カナダの永住権Express Entry(エクスプレスエントリー)のCanadian Experience Class(カナディアン・エクスペリエンス・クラス)で、永住権を申請しました。
こちらの詳しいポイント計算はこちらの記事をご参考に。
実は、エクスプレスエントリーって、自分のスコアを計算して足切りスコアと常ににらめっこだけでは終わりません。
今回は、エクスプレスエントリーで永住権申請を狙っている方に向けて、その準備についてお話します。申請準備はとにかくスピード勝負!
ということで、今回もどうぞ最後までお付き合いくださいませ♡
目次
Express Entry(エクスプレスエントリー)とは
スキルドワーカー(熟練労働者)を対象にした永住権申請制度。
- スキル
- 学歴(日本、カナダ、その他の国含む)
- 語学力(英語orフランス語)
- 職歴(日本、カナダ、その他の国含む)
- その他(年齢など)
の5つのカテゴリーでそれぞれスコアを計算し、総合スコアが高い人から永住権を申請できるというもの。
計算はこちらの政府のウェブサイトにて→Comprehensive Ranking System (CRS) tool: skilled immigrants (Express Entry)
では、まず、申請前と申請後の準備をそれぞれお伝えしていきますね。
Express Entry(エクスプレスエントリー)に必要な準備
申請前と申請後に必要な準備が違いますので、それぞれ書いていきます。
Express Entry(エクスプレスエントリー)申請前準備
まず自分のスコアの確認と足切りスコアの確認をしましょう。足切りスコアの推移は、“Express Entry draw”で検索かけたら出てきますよ♡
その他、申請前に準備するべきはこちら。
- パスポートとビザ
- IELTSまたはCELPIPの最高スコア
- 学歴証明書
- 在職証明書
- その他
自分のスコアとその時の足切りスコアが近ければ“Pool”に自分のエクスプレスエントリースコアのプロフィールを入れます。
※私はこれら全て移民コンサルタントさんにお願いしています。
パスポートとビザ
見落としがちなんですが、パスポートとビザの有効期限が迫っていないかはきちんとチェックしておいてください。いざ、永住権申請となった時にビザやパスポートの期限が迫っていたら、申請する前に更新しなくてはいけなくなります。
こちらのコピーをPoolに入れる際に提出します。
IELTS/CELPIPの最高スコア
英語の試験はIELTSでもCELPIPでもどちらでもいいですし、両方受けてみてもいいと思います。
とにかく高いスコアを取った瞬間に、私は移民コンサルタントにスコアを報告、成績証が届いた瞬間に、それをスキャンしてメールで送っていました。
“Pool”に自分のプロフィールを入れている状態で、IELTSまたはCELPIPを受けて高いスコアが取れた時点で、プロフィールを更新してください。
Poolに入れた後に足切りスコアが下がったので、IELTSもCELPIPも受けずして申請可能になりましたね(笑)。
学歴証明書
こちらは、エクスプレスエントリーにドローされてからでは間に合いません。なるべく早めにしておくことがオススメです。
こちらは実際に用意するのにトータルで3か月ほどかかりました。
必要なものは2つ。
- 大学、短大や専門学校の英文卒業証明書
- 大学、短大や専門学校の英文成績証明書
これらを大学にお願いして発行してもらうまではいいと思います。問題は送付先。
World Education Services(通称:WES)と呼ばれる機関に2つの証明書を送らなければいけません。学歴を証明するのに、「ほんまに卒業したわ!」という証明をWESにしてもらうためです。
まずはWESで、自分のアカウントを作ってください。金額は$259.90。※2020年1月時点
サイトはこちら→World Education Services
こちらは原則、大学から直接WESに送付してもらわなければいけません。
しかし、私の卒業した大学と短大両者とも、大学から直接WESに送付はできないと言われました。ですから、大学から実家宛に送ってもらい、実家の家族がWESに送ってくれました。
WESにアカウントを作ったらわかるのですが、個人番号が渡されるので、その個人番号を忘れずに封筒に記入してもらってください。記入を忘れると、プロセスがより遅くなってしまいます。
在職証明書
在職証明書とは、国外で就労されていた人は元職場にお願いして、在職証明書を作ってもらいましょう。そこまで時間はかからないと思いますが、職場によっては時間がかかる場合もあると思います。
こちらに関しては、エクスプレスエントリー申請後でも間に合うとは思いますが、Poolに入れたと同時にやっておいて損はないと思います。
その他
- LMIAが必要な就労ビザで働いている場合は、Positive LMIA
- カナダ国内の就労証明書
Express Entry(エクスプレスエントリー)申請後
エクスプレスエントリーでドローされ、政府からInvitation to Apply(通称:ITA)と呼ばれる、いわゆる招待状を受け取った後のことになります。
こちら、3か月以内に全部集めないとドロー前からやり直しなので、とにかく急いで集めてください。※2020年5月時点
まず、プロフィール登録として主に聞かれたのが
- 高校以上の学歴
- 18歳からまたは過去10年間の住所
- 18歳からまたは過去10年間の旅行履歴
- 過去10年間の職歴
- 家族の情報
それから、必要なのは以下の9つ
- 出生証明書:Birth Certificate
- 警察証明書:Police Certificate
- 6か月分の銀行アカウントの証明
- 健康診断の結果
- 最新3か月分の給料明細
- 働いた年数分のT4(確定申告の際に職場からもらう書類)
- Job Offer 雇用先のサインと自分のサイン付き
- Letter of Employment 雇用先のサイン付き
- 今までの在職証明書
出生証明書:Birth Certificate
こちらは、日本の家族にお願いして【戸籍謄(抄)本】を取り寄せないと申請できません。しかも、最新のものでないといけないので、ITAが来てからでないと手続きできません。
参考ページはこちら→出生証明
警察証明書:Police Certificate
こちらは、カナダの日本総領事館でも手続き可。まずはこちらに行って、指紋原紙をもらいます。そのあとに、Global Fingerprinting Services Canada Ltd.へ指紋採取に行きました。
その後再び総領事館へ、指紋を提出。あとは2~3か月待つだけです。長い…。こちらは一番時間がかかると思いますので、一番最初にやってしまいましょう。
参考ページはこちら→警察証明
6か月分の銀行アカウントの証明:Proof of Means of Financial Support (Bank Statement)
こちらは、支店に行かないと手に入らないので、支店までもらいに行きましょう。支店のないオンラインバンクの場合は、電話で問い合わせしてみましょう。
健康診断の結果
こちらは病院に予約を入れて、健康診断を受けに行きます。移民用健康診断を受け付けている病院はこちら→https://secure.cic.gc.ca/pp-md/pp-list.aspx
最新3か月分の給料明細、働いた年数分のT4(確定申告の際に職場からもらう書類)
こちらは職場からもらっていると思うので、コピーで大丈夫です。
Job OfferとLetter of Employment
- Job Offer→雇用主のサイン、自分のサイン
- Letter of Employment→雇用主のサイン
をそれぞれ記入し、コピーで大丈夫なので提出します。
今までの在職証明書
カナダ国外で働いたことがある人は、元職場にお願いして在職証明書を書いてもらいましょう。こちらはもちろん英語で書いてもらうことになります。
まとめ
以上が、Invitation to Apply(通称:ITA)をもらう前ともらった後の準備についてお話ししました。永住権を取得するということは、どんな道で取るとしても大変なことだと思います。
一つひとつしっかりこなしていったら、絶対に結果として表れると思います。私もカナダへ来てから永住権申請までは約4年かかっています。本当に時間がかかりました…。
だけど、願望って自分の努力はもちろんですが、自分にとってベストな結果が、ベストなタイミングでやってくるものであると思います。
どうか自分を信じて、がんばってくださいね。
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