私は渡航前から、保育士としてカナダ永住権取得が目的でした。渡航して4年目の2020年に、カナダ永住権を申請しました。
しかし、念願のカナダ永住権を申請中ではありますが、メリットばかりではありません。私が思う、海外移住やカナダ永住権取得のデメリットをお伝えしたいと思います。
今日も最後までお付き合いくださいませ♡
目次
海外移住の8つのデメリット
これはカナダに限らず、日本以外の国に住むデメリットと考えていただいてもいいと思います。ちなみに、メリットについてはこちらの記事でお伝えしています。
こちらは大きく分けて、【健康問題】【将来への不安】【家族や友だちと離れること】の3つのカテゴリー、全部で8つのデメリットをお伝えします。
1.健康問題
海外生活で一番困ると言っても過言ではないであろう健康問題。カナダはとにかく医療へのアクセスが悪いです。
医療費が無料のため、医療の財源は税収頼り。医療費を抑制しようと、検査器具などが極めて少なくなっており、とにかく待ち時間が長い!
しかも歯科、眼科、薬代は保険適用外の場合がほとんど。歯科は一度診てもらうだけで軽く$300くらい飛ぶとか…。
医療費無料というのは大きなメリットではあります。しかし、待ち時間が長すぎることに関しては、特に今後、健康に不安が出てくる年齢になると本当に心配。歯科とか眼科とかもどうしよう…。
私も日本とは違う医療システムに最初は混乱しました。それを英語でがんばって理解し、いざ病院に行けばヤ〇医者のオンパレードで、何度も違う病院に行く羽目になり、あげく凄く待たされる…なんてこともあります。
私自身が(症状や患部が微妙だと思いますが、)マジで大変だった2019年の出来事がこちら。これがきっかけで、ファミリードクターを探して3ヶ月で見つけました。
2.将来への不安
物価問題
国によって物価の高さは違いますし、その国それぞれの物価事情も違うので、ここではカナダ・バンクーバーを例にお話しします。
カナダ・バンクーバーの物価ははっきり言って高いです。特に私が高いと感じるのは住宅。
$1,000,000で約8千万円です。写真4つともCondoと書いてますが、これはコンドミニアムの略で、分譲マンションのことを言います。
家を買わずに、借りて生活している人が多いのも、ものすごく納得です…。
バンクーバーにこだわらず、違う街や州に引っ越せば、また物価は違ってきます。バンクーバーとトロントが恐ろしく高いんだと思います。
ちなみに外食も高いので、自炊は必須です。
一生言語の壁と闘う
言語の壁は大きいです。仕事、学校、恋愛、交友、趣味など生活全てにおいてその国の言葉ができないと難しいです。
ある程度勉強したり、その国に住んでいて多少の努力をすれば、言語力も多少はついてきますが、いくら勉強しても細かいニュアンスを理解するのって難しいですし、病院などで使われる専門用語などの普段使わない言葉は私もさっぱりわかりません。
まだバンクーバーは日本人が多いのと、大手銀行や病院では通訳者が付くので、日本語で大丈夫なこともありますが。
雇用面で不安定
人種差別があるなしにかかわらず、就職活動となると、その国にとっての外国人には厳しいことが多いです。スキルレベルや経験が同じなら、外国人よりもローカルのほうが優先されがちです。これにはビザの問題も関わってきますが。
私たち外国人は、このように現地の人たちとも勝負しないといけないので、彼らに勝る何かを身につけなくてはなりません。移民歓迎の国カナダですが、「自国民の雇用」が最優先。だから、LMIAなんてちょっと厳しい制度があるんですよ…。
また、終身雇用の考え方が今だに残っていて、辞めさせたかったらクビではなく自主退職に追い込みがちな日本と違って、海外では実力主義が多く、実力が無かったら即クビになることも。
自分のスキルレベルを上げたり、資格を取ったりして、パフォーマンスをあげていくしかないですよね…。
家族や友だちと離れること
孤独である、孤独を感じやすくなる
当たり前ですが、海外は一部の国や地域を除くと日本語が通じません。海外移住する理由は人それぞれですが、おそらくほとんどの人が一度は味わうであろう孤独感。
カナダ・バンクーバーはまだ日本人も多いので友だちは作りやすいのですが、ワーホリなどの一時滞在者も多く、みんなすぐに帰国してしまうのが現状。長期滞在するならば、なるべく現地の日本人と知り合うようにするのがいいと思います。
もちろん英語を勉強しに来たので、なるべく日本人と関わらないようにっていう考えもあると思いますが、孤独感に耐えられない人は、日本語でたまに弱音を吐ける環境を作っておいた方がいいです。
カナダで保育士としてがんばる、保育士を目指す日本人の為の唯一無二のコミュニティができました!
家族の元にすぐには駆け付けられない
現在私が一番懸念しているのがコレ。もうね、カナダに来る前からわかってたことなんですよ。でも、やっぱり一番心配なのが家族のこと。
事故か事件に巻き込まれたら…
地震なんかの災害に巻き込まれたら…
親の死に目には会えない…
もっと親孝行できたら…
など、すごく思っています。
海外移住をするということは、このことが付いて回るということを、忘れてはいけないと思います。
友だちにもなかなか会えない
今でこそ、距離も時差も乗り越えて、友だちとオンラインで連絡を取りやすくなりましたが、やはりオフラインではなかなか会えなくなります。
私の親友たちは、それぞれ住む場所も昔と違って離れていますし、家庭を持っていたりするので、日本にいてもおそらくなかなか会えなくなっていたと思いますが、やはり日本は遠い…。
カナダと日本は遠い
実は私は2016年6月にカナダに来て、日本に一度帰ったのは2017年4月~5月の2週間ほどのこの1回きりで、2020年8月時点で3年帰っていません。
ビザの問題や2020年コロナウイルスパンデミックなどの問題があるのももちろん、仕事の休み、お金の問題など、日本への一時帰国は思った以上にハードルが高いんです。1年に1回なんて、なかなか帰れないです。
SNSのおかげで、普段は日本との距離はさほど感じませんが、金銭的にも距離的にも日本はめちゃくちゃ遠いです…。
更には予定していた一時帰国だけではなく、急な帰国を余儀なくされる場合もあるでしょうが、ビザの問題やお金の問題がありありで、なかなか踏み切れない現実がありました。
永住権取得までを目的とした長期海外留学であるならば、この事も頭に入れておいた方がいいと思います。
でも、同じ海外移住でも、日本にも近いアジア圏であれば、カナダより気軽に一時帰国はできそうですね!
おまけ:バンクーバーならでは!冬は雨ばかり
バンクーバーの写真をネットで見ると、雲一つない晴れ渡った青空が広がり、海も山もすぐそばにあって、自然と街が融合した素敵な場所♡のイメージだと思います。
確かにその通りです。夏だけは…。
ですから、夏になると、「これでもか!」っていうくらい、みんなビーチに繰り出し水着姿で太陽の下で日焼けしながらトークしています(笑)。みんな、バンクーバーの夏が大好き!
まとめ
以上が海外移住、カナダ移住のデメリットをお知らせいたしました。他にも、今はいいけど老後の心配とか、色々あるんですけどね…。
海外の中でもカナダは住みやすい国だと思いますが、それでもデメリットはあります。特に大きいのが、【家族や友だちと離れること】、【健康問題】、そして【将来へ不安】の3つだと思います。
家族や友だちとの物理的な距離はどうしようもありませんが、将来への不安に関しては、少しでも解消していけるように、今から勉強していかなければなりません。そう考えると海外に住むというのは、日本にいる以上に決断力、向上心、行動力がないと厳しいと言えるかもしれません。
海外移住は人生の最大の決断です。今回書いたメリットやデメリットの内容が、決断材料の一つとして役立つと嬉しいです。
カナダ留学や移住を考えている方へ
私自身もカナダへの最初の一歩が不安でした。ですから、移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば…!と思っています。質問やご相談などあれば、【お問い合わせフォーム】よりご連絡ください。
実体験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消できるよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイディアにもなっています!
しかし、私がお答えできるのは、あくまでも「自身の体験」や「カナダのバンクーバー生活について」です。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。
エージェントがたくさんいて悩みますが、私自身がお世話になった保育留学エージェントや知り合いの留学エージェントを紹介できますので、よかったら一度相談してみてください。
その他の欄やご要望・ご質問の欄に「Tomokaのブログを見た」とお伝えいただくと、良いことがあるかもしれません(笑)。
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