今回の転職活動で、デイケアとプリスクールの求人に応募し、日本の幼稚園や保育所と、カナダのプリスクールやデイケアとの違いが見えたので、それについてお話していきたいと思います。
本日も最後までお付き合いくださいませ♡
目次
日本の幼稚園と保育所の違いについて
日本の保育所と幼稚園の違いについてはご存じの方も多いと思いますが、軽く説明しますね。
保育所 | 幼稚園 | |
目的 | 日々保護者の委託を受けて、乳児又は幼児を保育すること | 幼児を保育士適当な環境を与えて、その心身の発達を助長する |
所管 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
必要資格 | 保育士資格 | 幼稚園教諭免許状 |
保育年齢対象 | 0歳児~小学校就学前が対象 | 満3歳児~小学校就学前が対象 |
保育時間 | 7時半~18時頃まで ※施設により異なる | 9時~14時まで ※施設により異なる |
給食 | 給食支給 | 弁当持参 |
午睡 | あり | 無し |
保育所は早朝から夕方遅めの時間まで子どもを預かるのに対し、幼稚園は朝から午後早めの時間までといったところ。ですので、両親がフルタイムで働いている家庭には預けるのはちょっと厳しいかもしれません。
最近は認定こども園という、幼稚園と保育園の特性を併せ持った施設もできていますね!
カナダのデイケアとプリスクールの違い
続いて、カナダの保育所や幼稚園を見ていきましょう。こちらでは、デイケア、プリスクールと呼びますが、一体何が違うのかをお話ししていきますね!
デイケアは、日本の保育所というような感じで、朝から夕方まで一日子どもたちを預けています。一方、プリスクールは午前4時間、午後4時間というように、午前と午後とクラスが分かれており、登園してくる子どもたちも午前と午後で違います。
デイケア | プリスクール | |
対象年齢 | 0~5歳児 | 0~5歳児 |
保育時間 | 7:30~18:00まで ※施設による | 午前クラス8:00~12:00 午後クラス13:00~17:00 ※施設による |
ランチライム | お弁当持参 | ランチタイム無し |
午睡時間 | あり | 無し |
保育士の勤務時間 | 早番、遅番などのシフト制 | 朝から夕方まで通し |
資格 | ECE Certificate | ECE Certificate |
保育士の勤務時間について追加でお話しすると、デイケアの保育士は1日7~8時間勤務が通例で、全保育士の中で早番や遅番といったシフト制で回します。
一方、プリスクールの保育士は、午前のクラスと午後のクラスの間はプリスクール自体を閉めるところも多く、その間に保育士は一斉にランチ休憩を取ります。勤務時間は1日7~8時間勤務が通例。
ちなみに、午前クラスと午後クラスはそれぞれ3~4時間と子どもと関わる時間は短め。しかし、デイケアに比べると午前クラスと午後クラスで登園してくる子どもが変わるので、関わる子どもの数は増えると思います。
プリスクールもデイケアも、同じECE Certificate(保育士資格)で働くことができます。ここが日本と違うところ。
ただ、日本のように「保育園は子どもを預かってもらうところ、幼稚園はお勉強するところ」というような区別はありません。園によってはプリスクールでもデイケアでもどちらでも、字や数を習ったりする園もありますし、逆に遊び中心の園もあります。
私はモンテッソーリのデイケアに勤めていましたが、モンテッソーリはしっかり勉強する時間もあるところって感じました。
キンダーガーデンって何?
キンダーガーデンは、デイケアやプリスクールを卒業する子どもたちが次に行くところです。Kindergartenと書きますが、キンダーガーデンと呼ばれていて、小学校の中にあります。
このキンダーガーデンは、個人的には日本で言う幼稚園でも保育所でもなく、小学校に入学する前の繋ぎの位置づけだと思っています。キンダーガーデンは1年間のみ。キンダーガーデンの後は小学校に7年間、そして中学高校に5年間行きます。
学年の呼び名は小5とか中3とかでなく、小学校から数えて1年生から12年生までを通し番号で呼ばれ、小1はGrade 1で学年が上がるとGrade 2というように呼ばれます。
キンダーガーデンから高校卒業までを合わせてK-12と呼ばれています。
デイケアとプリスクール、就職するならどっちがいい?
これは完全に個人の好みによると思います。私は今までデイケアでしか働いたことがないので、一度はプリスクールで働いてみたいと思うのが正直なところ。
一度だけプリスクールで1日実習をしたことがあるのですが、午前と午後と関わる子どもたちが変わるのと、お昼休憩はしっかり取れて、その時間に同僚の人たちと交流したり、ミーティングできたりするのがいいなぁと思ったことがあります。
一方でデイケアは、ランチタイムやお昼寝の時間など、一日の流れに変化があるのが利点だと思うのですが、プリスクールと比べると生活面にスポットが当たるので、どうしても仕事量が多くなるのが大変だと感じるところです。
デイケア、プリスクールと言った園の種類もそうですが、園の教育方針なども働く上では重要なので、学生の間に色々な場所でボランティアしてみたり、パートタイムでアシスタントとして働いてみたりしてみると、色んな側面が見れていいかもしれませんね。
最終的に決まったところは、電話面接で採用が決まり、職場の雰囲気もわからないまま初日を迎えそうです(笑)。
まとめ
カナダで保育士をされる場合、デイケアがプリスクールのどちらかに就職することになると思います。
デイケア、プリスクール共に本当に様々な種類があります。例えば、日本のように園庭があるような大きなデイケアやプリスクール、ジムなどの施設に併設されているデイケアやプリスクール、大きな一軒家の一階部分がデイケアやプリスクール等、形態は様々。
また、やってくる子どもたちはもちろん、働く保育士さんも多国籍。これはカナダで働く最大の特徴だと思います。もし興味がありましたら、一度カナダで保育士してみてくださいね!
カナダ留学や移住を考えている方へ
私自身もカナダへの最初の一歩が不安でした。ですから、移住や留学を考えている方に、何か役立てることがあれば…!と思っています。質問やご相談などあれば、【お問い合わせフォーム】よりご連絡ください。
実体験と現地在住者の目線で、できるだけ疑問や不安が解消できるよう、お答えさせていただきます。皆さまからのご相談がブログ記事のアイディアにもなっています!
しかし、私がお答えできるのは、あくまでも「自身の体験」や「カナダのバンクーバー生活について」です。留学や永住権に関して「確実なアドバイス」が必要な方は、専門家に相談することをおすすめします。
エージェントがたくさんいて悩みますが、私自身がお世話になった保育留学エージェントや知り合いの留学エージェントを紹介できますので、よかったら一度相談してみてください。
その他の欄やご要望・ご質問の欄に「Tomokaのブログを見た」とお伝えいただくと、良いことがあるかもしれません(笑)。
カナダ行きの航空券やホテル検索はこちらからどうぞ<(_ _)>↓