私が小学校教師を辞めたネガティブな6つの理由

今日もブログを読みに来てくださりありがとうございます。
カナダで保育士奮闘中のTomokaです。

カナダでは9月が新学期なので、ふと日本の学期始めである4月のことを思い出したんですね。私はもう今となっては関係ないのですが、小学校教師として8年間働いていましたので、 もし小学校教師を続けていたら9月は運動会の準備していたなーとか、2学期は一番長かったなーとか、やっぱり思い出すんですよね。

日本はとにかく世界から見たら働きすぎの社会。一般職も教師も外から見てるとなかなかわからないブラックな側面はいっぱいあると思います。表に出てこない仕事が山ほどあるんですよね。

そこで、今日のブログの内容は、私が小学校教諭を辞めたネガティブな理由について書いています。

なぜ海外に来てまで教師を辞めたネガティブな理由を書こうと思ったのか

それは、もう既に教育現場が悲鳴を上げているのを知っているからです。先生たちは何も言わないかもしれないけれど、もう既に限界を超えているくらい現場は疲労しているのがわかるからです。

「もう辞めたんだから関係ないんじゃないの!?」と思われる方もいるでしょう。「外野が何ほざいてんの??」って思われる方もいるでしょう。

でも、私は日本がこれからよりよい未来に進むために、将来の子どもたちのために、本当にどうにかしないといけないのではないかと思います。

どうにかしないといけないけれど、現場の先生たちだけでは動けないのが現状です。先生たちだって本当は声を上げて改善してほしいと思っているけれど、本当に、真面目な先生たちが多いから、我慢して自分の時間や家族を犠牲にしながらがんばっていらっしゃる方が本当に多いと思います。
そして、悲しいかな。日本社会全体でどうにか改善しようという気持ちは溢れていると思うのに、時代だけが進んでいって労働環境の改善はみられない気がします。
ご存知の通り、私はもう辞めている身。だけど、私に何かできることがあるとすれば、現状をとにかく少しでも多くの人に知ってもらうこと。たくさんの人に知ってもらうことによって、どうにかしなきゃってみんなで動いてくれたら!って思ったからです。

小学校教諭を辞めたネガティブな6つの理由

まず、私が一言で小学校教諭を辞めたネガティブな理由を言ってしまうと、この仕事をこのまま続けていたら、心も体もボロボロになって死んでしまうと思ったから!!

実際に、私の直接の知り合いの先生は過労で突然死しています。。。
先生はまだ若かった。若かったけれど、もう本当に辛いと思うことは数え切れないくらいあったと思います。でも、ずっと辞めずにがんばっておられました。それで、突然この世を去られました。私の中では、このことはとても大きなことでした。

それから、私の周りで心療内科にかかりながらがんばっておられる先生も何人かいらっしゃいました。精神疾患、教師間では珍しくないですよ。いつ、だれが、精神疾患にかかってもおかしくないのが今の教育現場です。

だから、私は教師時代は実際に教育委員会に数十人の先生たちと何度も何度も交渉に行っています。この政策に対しては改善してくれ、とか、今の現場に必要な予算を回してくれ、とか。

けれど、改善は見られませんでした。というより、改善する気はさらさらないっていう印象でした。私の知っている教育委員会は現場の状況をどうにかしようというより知ろうともしなかった印象が強かったです。

なので、ここで私が教師を辞めたネガティブな理由を書いていきたいと思います。

今の子どもたち30~40人を一人で担当するのは本当に大変なこと

ご家庭のしつけの影響、本人の性格の問題、発達障害の問題、子どもが置かれている家庭や周囲の環境など、今の子どもたちの抱えている問題は本当に様々。

そんな子どもたちがクラスに30~40人集まります。その中で本当にもう手に負えない!!と思ってしまう子が、クラスの中に現実に何人かいたりします。そう言った子が一人でもいるのといないのでは大違いで、一人いただけで周囲の雰囲気がガラッっと変わったりします。学級経営が非常に困難になります。そのような子を含めて30~40人を教師一人がまとめるのが日本の教育のやり方ですから、そうなるともう一人で1年間闘わないといけなくなるわけです。

これがもう本当に大変です。その子が何かトラブルを起こすたびに、その対応に当たらなければいけません。休み時間はもちろん、授業中でもトラブルは起こりうるんです。学校から帰った後でも、公園などで友だちや地域とトラブルを起こすこともあります。
その場合、学校外だからという訳にはいかず、教員が出向いて話を聞き、指導を行ったりします。平日だけでなく、休日でもトラブルは起こります。休みの日にそこまで出向くケースはあまりないかもしれませんが、当然、休み明けに学校に行ったらその対応をしなければいけません。しかも、そういった大変な子がクラスに一人だけではなく複数人の場合ももちろんあります。

私も実際にそのような子どもを担当しました。私はその時はまだ教師歴が浅かったのもあったのでもちろん指導力不足な部分もあり、やはり起こしてしまいました。学級崩壊を。一部の先生や保護者から責められたりすることもありました。もちろん、彼らの言っていることはものすごくわかります。そりゃそうでしょう。自分の子どものクラスが学級崩壊ってね。

もちろん、ひたすら自分を責めました。私が指導力不足だから。私が信頼関係を築いていないから。私は教師に向いていないかも。私がいたらみんなに迷惑だ。私はむしろいなくなった方がいいかもしれない。

このように、私も実際に自殺寸前までいったことがあります。

自分のクラスに本当にとてつもなく手がかかる子がいると、このように自分を責め続け、精神疾患で休職してしまう先生もいっぱいいます。休職はまだいいかもしれません。退職してしまう先生もいれば、最悪、自殺してしまうというケースもあります。それだけ、今の時代30~40人を教師一人で指導するというのは本当に大変なことになっています。

保護者の理解を得るのが大変

上の話とも重なるんですが、クラスの中に一人でも大変な子がいると、当然な話ですが「その子をなんとかしてください」話が持ち上がります。当然こちらも放っておいている訳ではなく、一生懸命に対応している訳ですが、そんな簡単に解決できる問題ではないのです。

たとえば、どこかの部屋に監禁して、周囲と関わらないようにすると言うことが可能なのであれば楽だなと思う位です。中にはその子の周りにある全てのものが、その子の武器になるっていうこともあるのですから。クラス内でハサミが飛んでくるといった事例も実際にはあるんです。
しかし、かと言って、そういう子をどこかの部屋に監禁するというような事をした時点で「体罰」となってしまうのが現状です。その子にも学習する権利がありますしね。

そうなると、子どもがトラブルを起こす→対応する(場合によってはものすごく時間がかかる)→保護者に連絡をする→一端解決する→悲しい事にまたトラブルを起こす→対応する→再び保護者に連絡するが、嫌気がさしている→なんとか説得する→ほっと落ち着いたのもつかの間、またトラブルを起こす→対応する→・・・

みたいなループに入っていくんですよね。

こうなってくると、周りの子どもたちの保護者も段々お怒りになってくる可能性があります。更にその大変な子どもの両親があまり教師の話を聞いてくれないタイプだったり、
その大変な子どもがトラブルを起こすのは教師がきちんと見ていないからと逆に怒るタイプだと、解決は困難だと思います。

保護者の方の気持ちも痛いくらいわかるんですが、そんなにすぐに解決できるわけがないんです。本当に平謝りの日々です。保護者の方の理解が得られるなら良いです。でも、理解が得られない場合は、教師は孤立してしまいます。

これが原因で、精神疾患になる教員が増えているというのも事実です。
実際に私は、まさしく本当に大変な子どもの担任になった時に両親の理解を得られず、孤立しました。私の力不足と言ったら、私の責任だけでいいです。私以外の教師に変えればいいんだから。でも、その後、その大変な子どもを担当した先生たちのうち何人かは何らかの形で心身に異常が出たそうです。

そんな中で日々の授業に当たって、子どもの成長を支援し続けなければいけない

子どものトラブル対応は、もちろん大切な仕事の一部分ですが、あくまでもそれはメインではなくて、勉強を教えるのが教師の本業です。
教師がどれだけトラブル対応をやった所で、それは評価されるものではないんです。むしろ、トラブルが起こらないようにしっかりと学級経営をするのが良い教師の条件なんでしょう。

でもね、もうね。そうは言っても人間同士ですよ?30~40人が1つの教室にいるんですよ?トラブル起こらない方がおかしいでしょう?
だから、朝から晩まで子どもや保護者のトラブルに対応して、やっと終わったと思ったところから授業の準備をして、終えた授業の処理をするって、教師の皆さん、心も身体も休んでないんですよ。しかも、残業代も出ないのに残業している人がほとんど。家に帰ってから仕事をしている人もほとんど。

皆さん、どこまでご存知なんでしょう?
教師は8:30~17:00が基本の勤務時間なんですが、その間休憩時間はもちろんありません。17:00以降は残業代なんか出ないのに、子どもたちの為に日々会議、授業の準備、トラブルの電話対応や家庭訪問。17:00以降に学校に電話をかけて普通に教師が電話に出るって、おかしいことなんですよ。勤務時間外なんですから。

国民の税金でお給料をもらっているんだからって言われたら、何も言えないかもしれません。けれど、あんなに休みなく働いていて、精神疾患を患ってしまった先生や辞めてしまう先生が多い現在の日本の教育の現状を目の当たりにしているのは紛れもなく子どもたちですよね。

そんな疲弊しきっている現場に、子どもたちを安心して預けられますか?
そんな既に限界を超えている大変な教育現場を目の当たりにした子どもたちは、将来教師になりたいなんて思うのでしょうか?少なくとも、「将来教師になりたい」と言っていた子どもは私の教師時代ではゼロではありませんが、ほとんどいませんでした。

モチベーションが続かない

他の都道府県にことは詳しくはわからないのですが、私が勤めていたところは「評価・育成システム」というのがありました。もうね、これ、教師の育成じゃなかったです。偏見的な評価の数値化です。

どういうことかと言いますと、教師はくそ忙しい新学期の4月に「評価・育成システム」の最初の年間目標を立てます。確か3つくらい分野があったかと思います。授業力・学級経営・学校運営の3つだったような。これを出さないと減点とかでお給料が減ることもあるようです。私の知っている先生が未提出で減給されたそうです。その時点で間違いなく罰金なんですよね。

そして、実際に出しましたら、学期ごとに進捗状況を書いて提出しないといけません。
最後の3学期にまとめを書いて管理職に提出。管理職が評価して次年度のお給料が決まるんです。

…管理職、そんな頻繁にたくさんの先生方の授業も学級経営も学校運営も見てないですよ?むしろ全てを把握するのは不可能ですよ?
更に、保護者に配布されていた「授業アンケート」なるものの回答も評価に入れられていました。ちなみに、保護者の中には当然授業参観に来られない保護者もいるわけです。授業のことわからないんですよ。だから、授業アンケートについて記入に困っていらっしゃった保護者も何人かおられました。
ちなみにこの授業アンケート、今はわかりませんが、保護者の方には「教師の評価に反映してお給料を決めます」なんて知らされていませんでした。

そして、更にこの「評価・育成システム」にはちょっとしたカラクリがあります。上から、SS・S・A・B・Cとランクがあります。平均はAです。
教師って本当に真面目な人が多いので、日々精進しているんですよね。お金払って自己研修に参加したり、休みの日に本を買いあさって読んだり、ベテランの先生の授業を見に行ったり。だから、先生たちってみんな能力が向上するはずなんですよ。だから、はっきり言って評価が上がってもおかしくないんです。

でも、A以上になりません。人件費かけたくないから。私は色々あってBとかランク下がったことありますけれど、A以上になったことはありません。それはどんなにがんばっても、どんなに子どもたちから評判のいい授業をしてもでした。教師経験年数は増えていくのに、評価は一向に上がらないんです。はっきり言ってこれは「衰退」と同じだなと思って、さすがにモチベーションが上がらなくなりました。

大事なことは学校裁量なことが多い

現場の授業時数って年間限られているんですよ。授業や行事、それらの準備でただでさえいっぱいいっぱいなんですよね。それなのに、授業内容を急に増やして教科書が分厚くなっていたり、道徳を教科化したり、英語を盛り込んだり。それに関しての具体案はなく、学校裁量で「どうにかやってくれ」と上から現場に降りてくることもまぁまぁあって、それに関して頭を抱えている先生も本当に多かったです。

そもそもですね、私カナダでがっつり英語環境で働いていますけれど、ネイティブじゃない先生が30~40人の子どもに週1とかで英語教えるとか、英語舐めてるだろ!!ってどうしても思ってしまうんです。私は今でも苦労しておりますよ、英語に。
ちなみに、こちらの語学学校のプロの先生でさえ英語に触れてきたであろうインターナショナルの学生15人でも多いと言っていました。

時代も変わりテクノロジーも発達しているのに、学校現場だけ時代が違う故の問題

上記でも書かせてもらいましたが、現場の先生は様々な分野で評価され、それで給料が決まります。時代が進んでいますので、時代にあった内容(例えば英語やITなど)を教えていかないといけません。しかし、教育にかける予算は本当に限られていて、コピーや印刷代にまで気を配らないといけません。更に色々と上からの要求は多いものの、現場の環境はというと、時代が数十年前どまり。設備がものすごく時代遅れなのに、教師たちには資質向上ばかりが求められているのが現状でした。

私立の公開授業を見に行ったことが何度かあるのですが、やはり私立の設備は最先端。教科書をホワイトボードに写して板書する手間を省き、主人公の心理描写に線引きするとか、内容はものすごく濃かったのを今も覚えています。

教育にお金をかけないで、教師も増やさないで、大変な現場の改善もしようとせず、教師の資質向上ばかりに目を向けられている現状に耐えることは私にはできませんでした。

まとめ

私は日本の学校の先生はめちゃくちゃ大変な中を必死にがんばっている人が多いと思っています。だからこそ、教員の苦労をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。だって、教師として今もがんばっている先生たちがこれから幸せな教師生活が続けられたらと思うから。それが未来の子どもたちの貢献につながると思うから。

以上、大変に長くなってしまいましたが、本当に教員も保護者も子どもたちも、もっともっと安心してゆとりのある生活になったら良いなーと、心の底からそう思っています。

 

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